器のでかさ

2000年当時、巨人に所属していた清原選手は、故障がちで打撃不振に悩んでいた。

二軍落ちすると、オーナーから「勝てる要因が増えた」などと酷評されていました。

その清原選手は、同じポジションを争うライバル関係だった同僚の外国人の、 

マルティネス選手に対して許せない思いを抱いていた。

清原選手は苦労して肉体改造して体を鍛え上げているのにもかかわらず、

マルチネス選手は、スポーツ選手とは思えない巨体を揺すりながら、凄い打球を飛ばしていた。「何でワイがあんなデブに負けるんや!」 


その後、必死に頑張ってやっとの思いで一軍復帰した清原選手。 

そして、復帰後初ホームランを放った時の事でした。

ゆっくりとダイヤモンドを一周し、ベンチに戻ると、 

他のナインに混じってマルティネス選手が大喜びで祝福してくれたのです。

その時、清原選手は思いました。 

「ワイが復活したらマルちゃんはポジションを奪われるかも知れへんのに・・・」 

「マルちゃんは自分のことのように喜んでくれた。」 

「ワイは何てつまらん、小さい男や。」 


それ以来、清原選手はマルちゃんを親友と認めるようになったそうです